大瀬良の6完投が意味するもの…両リーグで断トツの数字

 7回を投げ終えてバティスタ(左)と話しながらベンチに戻る大瀬良(撮影・堀内翔)
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 「DeNA2-4広島」(16日、横浜スタジアム)

 広島・大瀬良大地投手が、5安打2失点で今季6度目の完投、3年連続2桁となる10勝目を挙げた。チームを7月5日以来の2位に押し上げた熱投だった。

 九回の攻撃では先頭で打席に入り、四球を選び出塁。得点できず走者としてグラウンドに立っていた。真夏のグラウンドで体力を消耗しながら最終回のマウンドに上がった。1死から柴田に右前打を許し、一発が出れば同点という場面でも冷静だった。最後は乙坂を二ゴロに仕留めゲームセット。119球で今季6度目の完投で勝利の雄たけびをあげた。

 DeNA戦では今季初星。「疲れたんですけど、最後大きな声援いただいて、最高のいい疲れになりました。この球場でよくやられていたので、やられっぱなしではいけないと思っていたので、強い気持ちでマウンドに上がりました」と笑顔を見せた。

 球団では10年から15までの前田健太(現ドジャース)の6年連続以来の3年連続2桁の10勝目もさることながら、6完投は両リーグで断トツの数字だ。

 継投が主流となっている現代野球において大瀬良以外の完投数はセ・リーグの2位は菅野(巨人)の3試合で、続いて今永、浜口(いずれもDeNA)の2試合。パ・リーグに至っては美馬(楽天)、涌井(ロッテ)の2試合が最多となっている。

 台風10号の接近でチームとは離れ14日に横浜入り。広島から当日移動の他の選手の疲労を考えると、この真夏の完投劇は大きな1勝だ。「野手のみなさんであったり、大声援をいただけるファンのおかげです」と喜んだ大瀬良。2日間、中継ぎ陣を休ませた完投勝利は今後の戦いに価値あるものとなりそうだ。

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