野間、打倒長野さん センター渡さん!不動のレギュラーへでっかいライバル出現

 広島・野間峻祥外野手(25)が10日、マツダスタジアムと広島市内のスポーツクラブ「アスリート」での自主トレを公開した。巨人へFA移籍した丸の人的補償で長野が新たに加入したが、外野のレギュラー争いから一歩抜け出しての開幕スタメンを目標に掲げた。

 予感が現実となり、レギュラーを狙う野間は武者震いした。「アマチュア時代にテレビで見ていた」という長野が今季からチームメートに。現状では「中堅・野間、左翼・長野」が基本線だが、強力なライバル出現に、さらなるレベルアップを誓った。

 「びっくりしましたけど、そういう予感がしていた。すごい選手なので自分にプラスになることは多い。いろいろ聞きながら、競争に負けないようにしたい。レギュラーを取るために練習して勝っていかないと。勉強しながら成長できたらいい」

 昨季は126試合に出場し、打率・286、5本塁打、46打点、17盗塁。4年目で初めて規定打席に到達したが「レギュラーと思っていない」と危機感すら口にする。年明けは元日に始動。初詣は2年連続で兵庫県三木市内の実家近くの神社を参拝し、験を担いだ。

 長野の加入で激しさを増す外野争いを制するため、今オフは課題の速球対策に取り組んできた。マシン打撃のスピードはあえてスローボールに設定。試行錯誤を繰り返しながら「早くタイミングを取って、つかまえてから打つ感覚が大事だと思う」と確かな手応えをつかみつつある。

 ここまでの仕上がりは順調そのものだ。午後からは「アスリート」に場所を移し、ウエートトレーニング。バーベルを両肩に担いだ状態で足を交互に前に踏み出すフロントレッグランジでは、100キロ×10回を披露。同スポーツクラブの平岡代表は、野間が過去に同種目で130キロをクリアしたことを明かし「金本や新井、丸でもできなかった。今年は今までで一番いい」とポテンシャルを絶賛した。

 2年目のオフから本格的にウエートトレーニングに取り組み、現在の体重は86キロ。持ち味であるスピードを維持しつつ、筋力も年々アップさせている。昨季限りで退団した新井や丸と汗を流したことも思い返し、「しんどかった記憶しかない。結構、いじめられていました」と笑った。

 今季は真価が問われる1年。野間は「レギュラーとして全試合出られるように、まずは春のキャンプからアピールしないといけない」ときっぱり。不動のレギュラーへ、勝負のシーズンに挑む。

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