菊池が延長十二回決めた 今季35度目逆転勝ち!サヨナラ7連勝でM12

 「広島5-4阪神」(4日、マツダスタジアム)

 広島が今季7度目のサヨナラ勝利で今季初の7連勝を飾った。延長十二回2死三塁、菊池涼介内野手(28)が右前へ今季自身2度目のサヨナラ打を放った。チームは4時間23分の総力戦を制し、優勝へのマジックナンバーを「12」とした。

 執念の打球が右翼の芝生で弾んだ。延長十二回、最後の最後に歓喜が待っていた。今季7度目のサヨナラ勝利の主役は2番・菊池だ。自身今季2度目のサヨナラ打で今季初の7連勝を呼び込んだ。

 「長い試合で、残っているお客さんのために何とか勝ちたいと思っていました。微妙な打球だったんですけど、落ちてくれたので笑顔で走っていました」

 最終回のマウンドには敵の守護神・ドリス。何かが起こりそうな気配が漂っていた。午後10時を過ぎて、応援は鳴り物から手拍子に。まず先頭の代打・小窪が右前打で口火を切ると、堂林がきっちりバントを成功。好機を広げ、2死三塁から菊池が決めた。先週は東京ドーム-神宮と続いた敵地で6連勝。マツダスタジアムに戻って、再び白星発進となり「勝ちきったのはすごく大きい」と声を弾ませた。

 赤ヘルの新名物「野菊コンビ」が打線を引っ張った。1点を追う三回は1死一、二塁から野間が左前適時打。菊池も中前適時打で続いた。野間が「いいところに落ちてくれましたね」、菊池が「つなぐ気持ちでいきました。追加点になって良かったです」と振り返る連続タイムリーだ。

 8月18日のDeNA戦で初めて新1、2番を結成し計14試合目。その間、11勝3敗とチームは絶好調だ。東出打撃コーチは「1番・野間がハマっている」と野間の粘り強さを称賛。さらに自身の経験から「2番が一番難しい」と説明する。制約が多い中、さまざまな役割を担う菊池の働きにも目を細める。

 試合後、緒方監督は「もう最後、キクが本当に最後までファンの人が応援してくれる中、期待に応える活躍をしてくれた。ナイスバッティング。中継ぎ陣も頑張って、控えも出し尽くした。チーム全員でつかんだ勝利」と興奮気味に話した。

 お立ち台のヒーローインタビューで菊池は落ち着いた口調でこう言った。「いつも言っているんですけど、今日は今日。また明日一戦必勝で頑張ります」と約束。優勝マジックは12。ゴールはもう目前だ。

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