首位陥落も…丸は元気打!菅野撃ち2安打、驚異の出塁率・603

 「巨人10-2広島」(13日、東京ドーム)

 チームが完敗を喫した中でも、 この男のバットは輝き続けた。広島・丸佳浩外野手(29)が初回に先制打を放つなど、4打数2安打1打点1四球。打率はリーグトップの・425、出塁率は両リーグトップ、驚異の・603と絶好調だ。打線は相手エース・菅野を攻略しきれず、投手陣も2桁失点。首位陥落とはなったが、昨季のMVP男のバットは誰にも止められない。

 結果は完敗となったが、背番号9の躍動ぶりは健在だった。好調を持続している丸がコンスタントに出塁し、4打数2安打1打点1四球。主力として、ひときわ存在感を放った。「数字が出てる以上、悪くはないけど、反省するところは多々ある」と試合後、表情を変えることなく振り返った。

 まずは初回だ。先頭の田中が四球で出塁し、菊池の犠打で1死二塁。「追い込まれていたので、食らいついていった」とカウント2-2から151キロ直球を中前にはじき返し、先制の適時打とした。相手が菅野だっただけに「真っすぐをしっかりケアしながら」という入り方をきっちり実践した。

 その後も好内容を示し続けた。7点を追う3打席目の六回無死一塁では、再び菅野から初球の内角カットボールを右前へ運んだ。その後3者連続三振となり得点はならなかったが、反撃の糸口をつかもうと好機を広げる一打だった。

 高打率をキープしている中、出塁率も・603と両リーグトップ。八回の4打席目でも選んだ四球は13試合で計17個だ。「打てるボールを待ってる。打てないボールには手を出さない。見極めている感覚はない」と話すが、「年々試合に入っていく中で、(自身を)客観的に見られるようになってきつつある」と好調の手応えも口にした。

 丸の奮闘はあったものの、打線は試合前まで今季2戦2敗だった菅野を崩しきれなかった。「フォークが多かったのもあるけど、競った展開ならチャンスはあると思っていたんだけど」と東出打撃コーチ。終わってみれば右腕に八回まで1得点のみに抑え込まれた。

 昨季18勝7敗と圧倒した巨人との今季初対戦で黒星を喫し、2位へ転落。それでも再び首位の座に舞い戻るため、まずは連勝で今カードを終えたいところだ。「(大量点差だけに)逆に切り替えられる。そう思ってやるしかない」と力を込めた丸。前を向き、次なる戦いに挑む。

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