カープ鈴木誠也、復帰後初マツダ弾 開幕4番へ「最高」GO砲

 「オープン戦、広島1-4日本ハム」(14日、マツダスタジアム)

 右くるぶし骨折からの復活を目指す広島・鈴木誠也外野手(23)が日本ハム戦の二回、2号ソロを放った。「5番・右翼」で先発し、本拠地・マツダでは昨年8月11日・巨人戦以来の一発。2月18日の実戦復帰後初めて3打席立つなど、フル出場へ順調に打席数も増加している。このまま順調にいけば「開幕4番」も見えてくる。

 マツダスタジアムに集まった鯉党の大歓声とともに、白球は長い滞空時間を経て左翼席ギリギリに吸い込まれた。鈴木が本拠地では今年初本塁打となるオープン戦2号。これぞ千両役者と言える存在感を放った。

 「自分のスイングができた。あのホームランは風に流されて。結果としては最高だけど、それよりやりたいことができたのが良かった」

 二回1死走者なしの第1打席だった。カウント1-0から高梨の内角146キロ直球を強振。追い風にも乗り、一発に結び付けた。現在のテーマは「とにかく強い真っすぐに振り負けないこと」。打球には納得がいかないというが、速球を振り抜けたことが何より収穫だった。

 10日から実戦守備にも就いており、着々と本番モードへ歩み続けている。「技術面はまだまだだけど、雰囲気には慣れてきて、力まず自分のスイングが数多く出せるようになってる」。この日は実戦復帰後初めて3打席に立ち、七回の第3打席には玉井から左前打をマーク。「投手が代わるのが一番(大きい)」とこれまでの1投手と違い、2投手と対戦できたこともシーズンへ向けて前進だ。

 開幕から4番の可能性も十分にある。昨季は4月中旬から8月の故障までその座にいた背番号51。緒方監督はこのオフに4番競争の方針を明言しており、現在は4試合連続で松山に託されている。それでも基本線は鈴木。状態が上がれば4番に返り咲くことも「もちろん、それはもちろん、もちろん」と指揮官は繰り返した。

 日々順調に階段を上がっていることで、高ヘッドコーチはフル出場に加え「最後の方はあるかもしれない」とオープン戦終盤での4番起用も示唆した。開幕まで約2週間。「(4番争いは)特に意識はしないし、どこに座ってもやることは変わらない。自分は状態を今は上げていければいい」と万全に仕上げていくことを第一とした。若き主砲の完全復活の日は、刻々と近づいている。

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