岡田KO…背信の4回6失点 指揮官「球に力入っていない」次回背水を示唆

 「中日6-5広島」(27日、マツダスタジアム)

 ふがいないピッチングに顔から精気は消えうせていた。広島・岡田明丈投手(23)が4回6失点でKO。横浜での悪夢を払しょくするカード3連勝を狙った試合でベンチの期待に応えられなかった。

 「しっかり腕を振ったけど、球は走っていなかったのかなと思う。なんとか粘って最少失点で切り抜けたかったんですが…」

 初回2死から大島、ゲレーロの連打で先制を許すと、5番・福田には真ん中に甘く入ったスライダーを左中間席へ運ばれた。武山にも適時打を浴びて4失点。四回には投手の小笠原に四球を与え、そこから2点を失った。

 前回20日のヤクルト戦(マツダ)でも四球でピンチを招き、バレンティンに満塁弾を浴びた。肝心な場面で顔をのぞかせる制球難。2試合続けて結果を残すことができず、12勝目に手が届かない。

 緒方監督は「球に力が入っていない感じがした。本来のストレートであれば、あれだけはじき返されることはないのに」と表情を曇らせ、「これが続くようならちょっと考えないといけない」と、次回が背水のマウンドとなることを示唆した。

 「次もやることは変わりません。初回から持ち味のストレートを腕を振って捕手に投げていくだけです」。正念場を迎えた右腕。このまま尻すぼみで終わるわけにはいかない。

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