誠也サヨナラ弾!2017年も神った 今年もオリックス戦、広島交流戦単独首位

 「交流戦、広島7-6オリックス」(14日、マツダスタジアム)

 最後の最後に「神った」。広島・鈴木誠也外野手(22)が同点の延長十二回にサヨナラの15号ソロ。今季3度目の1試合2本塁打で勝負を決めた。昨年のオリックス戦では3試合連続決勝本塁打を放ち、「神ってる」を流行させた相性のいいカード。今年も勝負強さは健在だ。

 “神ってる”打球が一直線に伸びた。最高の結末にナインもファンも総立ちだ。最後は4番・鈴木が決めた。ヒーローは拳を突き上げてダイヤモンドを一周。サヨナラのホームを踏み、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。

 「最高でーす!!」

 お立ち台では満面の笑みでお決まりのセリフを3度も叫んだ。ハイライトは6-6の延長十二回だ。先頭で打席に立つと、超満員の場内がざわついた。誰もが、あの再現を待っていた。ボールを2つ見極め、3球目はファウル。そして4球目をフルスイング。佐藤達の直球を完璧に捉え、左中間席へ突き刺した。

 守備から予感があったという。「昨年のことが頭に浮かんでいました。でも、打とうとすると力んでしまうので…」。それでも現実にしてしまう。鈴木本人も「信じられない」とビックリの劇弾だ。

 舞台も対戦相手も、同じだった。昨年の新語・流行語大賞の「神ってる」は6月のマツダスタジアムでのオリックス戦で誕生した。17日の第1戦、18日の第2戦でサヨナラ本塁打。さらに、19日の第3戦では決勝本塁打。指揮官が「神ってる」と評し、自身の代名詞にもなった。

 だが、今季はそのフレーズとの決別を宣言していた。「もう言われるのは嫌なんです。まぐれという意味なので」。シーズンに入るとその言葉通りに活躍。若き4番として首位を走るチームを引っ張り、打点もリーグトップ。もう誰も鈴木を「神ってる男」と呼ばなくなっていた。

 緒方監督は「最後に4番が大きな仕事をしてくれた」と絶賛。報道陣から神ってるか?と聞かれると「もうその言葉を使わない」とキッパリ。そしてもう一度「4番が大きな仕事をしてくれた」と繰り返した。もう立派な鯉の4番打者だ。

 この試合も二回に同点ソロ。八回の守備では照明が目に入り、落球するシーンもあったが(記録は安打)、最後に取り返した。チームは交流戦10勝一番乗り。ついに、勝率1位に躍り出た。球団史上初の勝率1位球団へ、若き4番が導く。

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