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 国際大会「プレミア12」に出場する日本代表が2日、福岡市内のホテルに集合した。広島から唯一の選出となった前田健太投手(27)は、投手陣のリーダーとしてWBCなどでの経験を若手に惜しみなく伝えると宣言。小久保監督がエースとして期待する右腕は、プレー以外でもチームをけん引し、悲願の世界一へと導く。

 いよいよ、世界一へ向けた戦いが始まる。全選手、全スタッフが一堂に会するミーティング。前田は引き締まった雰囲気に、気持ちの高揚を隠さなかった。「少しずつ緊張感が高まってきた」。背番号18を背負う右腕。投手陣のリーダーとしての自覚と責任を、言葉で表現した。

 「日本の強さは結束力だと思う。結束していい戦いができるように、最後まで諦めないでいきたい。(若い選手に)聞かれたことは答えたい。みんなで勝ちにいかないといけない大会なので」

 今回の日本代表で、13年の第3回WBCから連続選出となった投手は前田、沢村、牧田。3人の中でも前田は、同大会でチーム最多の3試合で先発した経験を持つ。年齢でも今代表では投手陣では増井、牧田に次いで上から3番目となる。

 技術面、国際試合の臨み方、異国での生活…。「僕よりも(日本で)短期決戦を経験している若い選手は多いけど」と前置きしながらも、自分にしか伝えられないものを還元していくつもりだ。

 経験値の重要さは、WBCで身を持って感じた。24歳で参加した13年大会は、今村(広島)に次いで、投手陣では下から2番目の年齢だった。「初めてだったので、分からないこともあった」と振り返るが、内海(巨人)ら先輩のサポートもあって順応。計3試合で15回1失点と好投し、大会の優秀投手に選出された。

 今大会は小久保監督の期待も高い。メンバー発表時に「過去の経験も含めて前田健太が中心で引っ張ってくれるだろう」と奮起を促された。指揮官の思いをくんで、プレー以外でも貢献していく。

 全ては世界一のためだ。第3回WBC準決勝・プエルトリコ戦。先発で5回1失点ながら敗戦投手となり、日本は敗退した。「世界一になりたいと思ってWBCの第3回大会に出た。でも、自分が投げた試合で負けて悔しかった。世界一を経験したい思いが強くなった」。自身2度目の沢村賞を獲得し、名実ともに球界のエースとして臨む今大会。前田が13人の投手陣をまとめ上げ、頂点へ導く。

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