岩本必死弾!大敗でも自分のために

 「交流戦、広島5-16ソフトバンク」(7日、マツダ)

 スタンドに空席が目立ち始めた時だった。九回1死一、二塁。2‐16で敗戦濃厚な状況でも、広島・岩本は自分のために必死だった。嘉弥真の外角直球を逆らわずに振り抜くと、打球は左翼方向へ一直線。グングン伸び、そのまま観客席ギリギリに飛び込んだ。

 今季初アーチとなる3ラン。もちろん笑顔はないが、前日に再昇格し、すぐに結果が出てホッとしたのは間違いない。「自然とバットが出た。風もあったしね。手応えはよかった」と語った。

 今季初安打で気持ちは楽になっていた。抹消前は8打数無安打。打率0割でこの日迎えたが、八回の3打席目に右前打を放った。「やっと開幕した感じ。1本目の安打はラッキーな当たりだったけど」と振り返った。

 復帰戦だけに気合が入っていた。開幕1軍入りしたものの、練習中に左ふくらはぎを痛めて4月11日に登録を抹消された。リハビリ期間を終え、2軍戦で虎視眈々(たんたん)と昇格の準備をしていたが、なかなかお呼びが掛からず「まだ呼ばれない」と焦りがあったという。

 初安打に加え、初本塁打が出た岩本にとっては自分をアピールできた1日となった。「1本1本積み重ねていくだけ」。遅れを取り返すためにも、これからもがむしゃらに結果を追い求めていく。

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