プロ初勝利の巨人・代木 派遣先ハヤテで習得した勝負球 有銘投手コーチからの提案で課題が武器に

 「巨人5-0広島」(22日、東京ドーム)

 プロ初先発した巨人の代木大和投手(22)が5回4安打無失点でプロ初勝利を挙げた。

  ◇  ◇

 首を振って投げた一球に、代木が歩んできた時間の全てが詰まっていた。五回2死一、二塁でカウント1-2。最後の踏ん張りどころだ。捕手・甲斐のサインに首を横に振る。自身で選んだのはチェンジアップだった。

 「いつもだったら、あそこでチェンジアップは選択していないと思います」。自ら選んだ勝負球は、派遣されたファーム・リーグ、ハヤテで得た新しい引き出し。入団当初から課題だった「落ち球」と向き合う過程の中で、かつて近鉄、楽天に在籍した有銘投手コーチから提案されて習得した。試合で自信をつけ、「チェンジアップでいきたい」と言うまでに育てたボールで最後のアウトを奪い、雄叫びを上げた。

 外角に落とし切った131キロに、ファビアンのバットも空を切る。女房役の甲斐は「代木がそこを投げたいというところで、本当に腕を振って良く投げてくれた。本当にいい投球をしてくれましたね」と勝利を呼んだ力投にうなずいた。

 苦しいリハビリを乗り越え、投げられる喜びを知った。ハヤテで投球スタイルを確立させ、武器も手に入れた。重みのある一球でつかんだ初勝利。かつての「課題」は、「勝負球」に変わった。(デイリースポーツ巨人担当・松井美里)

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