仙台育英・須江監督「星よつはさんはかなりの戦力」「素晴らしい感性と気遣い」ベンチ入り女子部員、舞台裏の貢献を明かす「全て満たしてきた」

 「全国高校野球選手権・1回戦、札幌日大1-3仙台育英」(5日、甲子園球場)

 仙台育英が開幕試合の大熱戦を制し、2年連続初戦を突破した。

 苦しみながらも勝利をつかんだ。2点リードの九回は1死二、三塁のピンチだったが、七回から登板したエース梶井が連続三振で逃げ切った。

 須江監督は辛勝に安どの笑み。記録員としてベンチ入りしている学生コーチ兼マネジャーの星よつはさん(3年)と、がっちり握手した。

 名門では初の女性部員。試合後、エース梶井の背中をポンポンとたたいてねぎらった星マネジャーについて、須江監督は「存在は大きいですね。本当に素晴らしい感性とか気遣いもできる。思いがあるからね。僕らでは気づかないものを提供してくれる。星よつはさんはかなりの戦力。試合中の働きもいいですけど、試合に臨むまでの働きがもっといいので勝因の一つ。間違いなく今日勝った理由の一つ」とうなずいた。

 星マネジャーの父は仙台育英OBで、巨人、西武でプレーした孝典氏。ただ、ベンチ入りまでの道のりは簡単ではなかった。

 須江監督は「中学に入った時に系列校なんですが、無条件には入れてあげられないからねと。ノックができるか、データ分析のアナライズ、エクセルみたいなものを使えないとダメ。初めての女子生徒なので必ずひがみとかあるから、その中でも3年間ぶれずにやる覚悟がなければ採用しないからねと言った。そしたら全て満たしてきたので」と振り返った。

 試合中は隣に座る星マネジャーのスコアブックに目を向け、言葉を交わす様子もあった。「学力も学校でトップみたいな子だった。お父さんがOBだからとかプロ野球選手だからとか、一切ない」と、チームの一員としての貢献を評価した。

 甲子園のベンチで味わった格別の1勝。星マネジャーは「今日までみんなが頑張ってきたのをそばで見てきたから。みんなならやれるなと思って。心から甲子園を楽しめたと思います」と笑みを浮かべた。

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