選手宣誓の八王子実践・矢沢主将 ロバート監督から「観客の方々をジャガイモだと思って」の助言も「そんな余裕はなかったです(笑)」

 「全国高校野球選手権・開会式」(5日、甲子園球場)

 代表49校が南から北の順に行進した。地震に見舞われた熊本県の代表校・有明の名前が読み上げられると、スタンドからはひときわ大きな拍手が送られ、行進後には球場全体で黙とうをささげた。

 選手宣誓は初出場の八王子実践・矢沢陵磨主将(3年)が務め、熊本の被災者への思いも込めた。前日のリハーサルでは言葉がつまる場面もあったが、この日は成功。「間違いなく人生で一番緊張した。120点です」と笑顔を見せた。

 また、河本ロバート監督(40)からは選手宣誓前に「観客の方々をジャガイモだと思って頑張れ」と激励を受けたことを明かし、「そんな余裕はなかったです。人として見ていました」と笑って振り返った。全文は以下の通り。

「宣誓、全ての方々に感謝を抱き、戦っていきます。人生には幾多の困難が待ち受けています。人々は明日へ踏み出そうと歩みを進めるたびに、自然は何度も何度も大きな試練を与えてきます。しかし、困難は下を向く要因ではなく、前を向き仲間とともに支え合い、道を切り開く、大きな原動力である。私たちはそう信じています。今、野球ができることは決して当たり前ではありません。だからこそ、高校球児はいい顔をして、野球をしよう。いい顔の概念は、状況によって変わります。戦いに身を投じている時の緊張した顔。勝負に敗れ、涙をぐっとこらえる顔。感謝の気持ちにあふれた満面の笑顔。いい顔で日々を過ごすことは周りの方々に元気や希望を与えます。移りゆくこの時代に、選手が、高校球児が大きな戦いを頑張るためには、27個の、最後のアウトを全員が頑張ってつかみとることだと思います。この聖地、甲子園で野球ができることへの感謝を胸に、多くの人々に感動や勇気を与えられるよう、全力疾走で駆け抜けプレーすることを誓います。令和8年8月5日選手代表、八王子実践高等学校野球部主将、矢沢陵磨」

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