中日・ドラ1中西 両親の前でプロ初星 3度目先発、阪神打線を7回3失点
「中日7-3阪神」(4日、バンテリンドーム)
無邪気な笑顔が中日ドラフト1位・中西(青学大)にはよく似合う。プロ3度目の先発で阪神打線を7回3失点。ただ、初勝利の喜びもつかの間、試合後には反省の弁ばかりが並んだ。
「ピンチでの初球の入り方。振ってくるのが分かっている中で前川選手にああいうボールを投げてしまったのは、反省点というか論外」
初回、先頭の高寺に中前打を浴び、2死から佐藤輝に四球、大山に死球で2死満塁。ここで、智弁和歌山高の3年夏に甲子園大会決勝の「智弁対決」で対戦した智弁学園高出身の前川。初球の変化球を簡単に捉えられ、打球が右中間を割る間に3人の走者が生還した。
それでもめげないのが怖いもの知らずのルーキーだ。直後に打線が逆転。ベンチに座り、とにかく考えた。「どういう投球が有効になるか、自分の真っすぐがどこまで通用するのか」。ここからゼロを並べてみせた。
勝利の瞬間、目には光るようなものも見えた。ただ、両親もこれまでの野球人生で“悔し涙”と“うれし涙”は見たことがなかったという。「卒団式の時とかは泣いていましたね。仲間との別れは寂しかったのかな」と流していたのは惜別の涙。頂点に立つ喜びを知った高校時代、手術も経験して根性だけではやっていけないと学んだ大学時代。どんな時も笑顔で楽しくがモットーの投球スタイル。プロ初勝利は仲間に助けられ、笑顔がほころんだ。
◆中西 聖輝(なかにし・まさき)2003年12月18日生まれ、奈良県出身。22歳。182センチ、92キロ。右投げ右打ち。智弁和歌山3年夏の甲子園に出場。青学大を経て25年度ドラフト1位で単独指名を受け、中日入団。
