智弁学園 史上最大の大逆転 小坂監督「鳥肌立った」最大8点差から4強入り 16年以来の春頂点へあと2勝

 「選抜高校野球・準々決勝、智弁学園12-8花咲徳栄」(27日、甲子園球場)

 準々決勝4試合が行われ、智弁学園(奈良)は花咲徳栄(埼玉)を相手にセンバツ史上最大となる8点差を逆転し、優勝した2016年以来の4強入りを果たした。中京大中京(愛知)は八戸学院光星(青森)を下し、歴代1位の春夏通算140勝を達成。専大松戸(千葉)は初の準決勝進出を決めた。大阪桐蔭は接戦を制して3年ぶりの4強進出。休養日をはさみ、29日に準決勝が行われる。

 歴史的な大逆転劇に甲子園が揺れた。志村叶大(かなた)内野手(3年)が鳴らした快音で一塁側アルプスはお祭り騒ぎ。塁上で笑顔が弾けた。

 最大8点ビハインドを、1点差まで詰めて迎えた五回2死一、三塁。代わったばかりの花咲徳栄のエース・黒川凌大投手(3年)の直球を振り抜き、右中間を破る逆転の2点適時二塁打を放った。「(黒川が)やっときたと思って打席に入った。真っすぐを狙いました」。身長161センチと小柄ながらも勝負度胸は満点。「大きいやつに気持ちは絶対負けない」と小兵が勝負強さを発揮した。

 初回にいきなり6失点、二回も2点を失い序盤からワンサイドゲームの雰囲気一色。それでも、ナインの目は死んでいなかった。イニング間の円陣では「1点ずつ」の声が飛び交う。小坂将商監督(48)は「雑になるな」と口酸っぱく言い聞かせた。二回に1得点、三回に3得点と相手の背中が近づくたびに打線の勢いは増した。

 「どこよりも絶対に振っている自信はある」と志村。冬場は朝練だけで1200スイングを数え、一日で3000スイングを超えることも珍しくなかった。選手たちの手のひらに刻まれている分厚く黒いマメが、どれだけバットを振ってきたかを物語る。真冬の過酷な鍛錬が実を結び、センバツ史上最大となる8点差をひっくり返す大逆転を演じた。

 歴史的勝利で同校は春夏通算50勝に到達。甲子園30勝目を手にした指揮官は「鳥肌が立ちました。やつらもやりますね」と目を細めた。2016年以来となる春の頂点まであと2勝。逆境をはねのけた強力打線に、もう怖いものはない。

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