沢村賞選考の舞台裏 堀内委員長「一番いい数字を大事に」 阪神・村上らリストアップ、最後は4人から

 プロ野球草創期の名投手、故沢村栄治を記念し、シーズンで最も活躍した先発投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が27日、東京都内で開かれ、日本ハムの伊藤大海投手(28)の初受賞が決まった。日本ハムから選ばれるのは2007年のダルビッシュ有(現パドレス)以来、18年ぶり2人目。伊藤には金杯と副賞300万円が贈られる。

 昨年は2019年以来5年ぶりに該当者なしに終わったが、今年は有力候補をリストアップして活発な議論が交わされた。

 候補にはいずれもタイトルを獲得した防御率1・46のソフトバンク・モイネロ、同1・55の阪神・才木らの名前も挙がった。選考委員の中で勝利数が重要視され、いずれも両リーグトップタイの14勝を挙げた日本ハム・伊藤、阪神・村上、DeNA・東、ソフトバンク・有原の4人に絞り込まれた。その中でも両リーグトップタイの6完投、両リーグ最多の195奪三振、196回2/3の投球回と抜群の成績を残した伊藤が選ばれた。堀内委員長は「一番いい数字を大事にしようと。ナンバーワンの数字」と経緯を説明した。

 大投手の名前を冠した賞であり、同委員長は「名を汚してはいけない。日本の野球のレベルが上がり、沢村賞の基準を超えるくらいの投手が育ってほしい」と期待した。

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