沢村賞 来年から選考基準変更 10完投→8 200イニング→180イニング 堀内氏「時代の流れがありますんで」
プロ野球創設期の名投手、沢村栄治を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)は27日、来年からの選考基準の変更を発表した。
これまでの選考基準の7項目の中で10以上の完投試合数、200イニング以上の投球回数も含まれたが、この2項目を緩和。沢村賞80周年を迎える来年から“完投数8”、“投球回数180イニング”に変更することが決まった。
堀内委員長は「近年のプロ野球では完投数や投球イニング数は減少傾向にあります。中継ぎや抑えの分業化に進んだこともあります。先発投手が最後まで投げ切る機会が減少しています」と説明。時代に合った賞の基準を設定した。今後も5年をメドに選考基準を検証し議論していく。
堀内委員長は「沢村賞という名前を冠している以上、それにふさわしい形で守りたい。完投という理念に沿っている。安易に減らしたいという気持ちは全くありませんでした。時代の流れがありますんで。先発完投型の投手を後世に伝えていきたい意味もこめて5ではなく8にしました」と語った。





