来年から選考基準改訂の沢村賞 今年は何人がクリアしていた?7項目中3項目クリアが最多で6投手【全項目詳細】
日本のプロ野球で最も活躍した完投型の先発投手に贈られる沢村賞の選考委員会が27日に都内のホテルで開かれ、日本ハムの伊藤大海投手が初受賞した。
伊藤は制定された7項目の基準のうち3項目のクリアだったが、巨人OBの堀内恒夫委員長が「一番いい数字を大事にしようじゃないかと。ナンバーワンの数字。セ・パ両リーグの中で一番高い数字」として伊藤を選考した経緯を説明した。
沢村賞の7つの基準は以下の通り。
①25試合以上の登板
②完投10試合以上
③15勝以上
④勝率6割以上
⑤200イニング以上
⑥150奪三振以上
⑦防御率2・50以下
今季のプロ野球において①25試合以上の登板をクリアしたのは、日本ハム・伊藤の27試合が最高で、ソフトバンク・有原、阪神・村上、広島・床田が26試合、25試合がオリックス・九里、巨人・山崎、DeNA・ジャクソン、中日・高橋宏で、合計8人。
②10完投以上は日本ハム・伊藤と広島・床田の6試合が最高で該当者はなし。
③15勝以上も該当者なしで、日本ハム・伊藤、ソフトバンク・有原、阪神・村上、DeNA・東の14勝が両リーグ最多。
④勝率6割以上はソフトバンク・モイネロの・800を筆頭に、パリーグではソフトバンク・大関、上沢、有原、オリックス・宮城、日本ハム・伊藤、北山、西武・今井の8人がクリア。セ・リーグでは阪神・村上の・778がトップで、同僚の才木、巨人・山崎、DeNAの東とケイの5人と合計13人がクリアした。
⑤200イニング到達者は不在。日本ハム・伊藤の196回2/3が両リーグ最長。セ・リーグは阪神・村上の175回1/3が最長だった。
⑥150奪三振は5人がクリア。195奪三振の日本ハム・今井を筆頭に、西武・今井、ソフトバンク・モイネロ、オリックス・宮城、ロッテ・種市が続いた。セ・リーグに到達者はいなかった。
⑦防御率2・50以内は多数おり、パ・リーグではソフトバンク・モイネロ、日本ハム・北山、ソフトバンク・大関、西武・今井が1点台をマークするなど、オリックス・宮城、九里を含めて6投手。セ・リーグでも阪神・才木、DeNA・ケイが1点台をマークし、巨人・山崎、阪神・村上、DeNA・東、ジャクソン、広島・森下の計7投手が規定をクリアした。
3項目クリア
日本ハム・伊藤
ソフトバンク・モイネロ
西武・今井
オリックス・宮城
巨人・山崎
阪神・村上(6人)
2項目クリア
ソフトバンク・大関
ソフトバンク・有原
オリックス・九里
阪神・才木
DeNA・ジャクソン
DeNA・東
DeNA・ケイ
日本ハム・北山(8人)
1項目クリア
広島・森下
広島・床田
ロッテ・種市
ソフトバンク・上沢
中日・高橋宏(5人)
堀内委員長は近代野球において分業化が進んでいることから、来季から②10完投以上を8完投以上、⑤200イニングを180イニングに選考基準を改定すると発表した。この新基準に照らし合わせると、196回2/3を投げた日本ハム・伊藤が7項目中4項目を満たすことになる。





