巨人認めた 岡本和真メジャー挑戦へ 26年海外FA取得も今オフにポスティング申請「4番の経験」武器にいざ夢舞台へ
巨人は22日、岡本和真内野手(29)が今オフにポスティング制度を利用して米大リーグ移籍を目指すことを容認したと発表した。東京・大手町の球団事務所で会見を開き、岡本は吉村禎章編成本部長(62)とともに出席。夢の舞台へ挑戦する覚悟を示し、背中を押してくれた球団や仲間たちへの感謝を語った。
チームを支え続けた不動の4番が、ついに海を渡る。「世界一のリーグ。僕もそこでプレーしたいという一心で頑張ってきた」と夢舞台へ挑戦するという扉を開き、思いの丈を言葉に乗せた。
巨人からポスティング申請を行ったのは19年の山口俊、20年の菅野智之に続き3人目。岡本も「これまでポスティングで海外へ挑戦することは数少ないこと。許可していただき感謝している」と感謝の思いを語った。
昨オフにメジャーへの憧れを明かしたが、今季は5月に左肘靱帯損傷で長期離脱。それでも「自分のスイングができるか、ちゃんと治るのか不安はあったが、断念する気持ちはなかった」と、強い思いが揺らぐことはなかった。
前日に山口オーナーと会談してメジャー挑戦への思いを伝え「快く送り出してくれ、『頑張って来い』と話をしていただいた」と明かす。そして阿部監督からも「『チームの監督としては痛いが、個人的には応援している』とずっと言われていた」と話していた。
来季V奪回へ4番が抜ける穴は大きい。来年にも海外FA権を取得できるとあって球団が残留を求める選択肢もあった。だが、吉村本部長は「それよりも彼が思い描いている夢を、球団がバックアップしながら挑戦させてあげたいという気持ちになった」と容認に至った経緯を説明した。
11月1日から申請期間が始まり、大リーグ機構が受理すればメジャー球団と交渉可能となる。「厳しい世界なのは分かっている」とした上で「4番でチームの勝敗を背負ってやってきた。その経験は僕にとって良かった」と自信ものぞかせた岡本。伝統球団で主軸を担った誇りを胸に、新たな挑戦へ踏み出していく。





