最後まで気配り男 巨人・長野久義、笑顔に包まれた引退会見 4年間在籍の広島や入団拒否の球団、ミズノや審判への想いも 最後は岡本に花束
巨人・長野久義外野手(40)が14日、都内のホテルで引退会見を行った。引退を決断しこの日、正式発表となっていた。スーツに身を包んだベテランは神妙な表情を浮かべた。CSファイナルS前日でもあり「私事でお集まりいただきありがとうございます」と感謝。そして「ユニホームを脱ぎ、大学院に進学することを決めました」と、いきなり報道陣を驚かせた。
巨人では新人王や首位打者、最多安打といった数々の個人タイトルに輝き、12年には巨人の日本一にも貢献。会見で「ルーキー時代に新人王。最多安打。プロ野球って簡単だなと思ってしまった自分がいた。プロ野球は甘くなかった」と本音を吐露して、再び会見を笑いに包んだ。
会見では巨人ファンはもちろんのこと、4年間在籍した広島や広島ファンにも深い感謝の思いを吐露した。「(広島時代は)僕の野球人生の中で大切な時間。人間関係を構築していくことからすごく大変。人見知りなのですごく大変でした。巨人から2倍の仲間ができた」と語った。また、巨人入団前にドラフト指名されながらも入団を拒否していた日本ハム、ロッテ両球団についても言及。「日本ハムやロッテのスカウトの皆さんに、指名して良かったと思ってもらえるように成績を残すことだけ考えた野球人生でした」と、思いを明かした。
会見の中では用具サポートを受けていたミズノ社や、審判に対する思いも語った。
その人柄を示すように、会見後には選手36人、コーチ、スタッフ17人の計53人が集結。長野自身も「これ来すぎじゃない」と驚いた様子だった。それでも最後は花束を岡本に「行ってらっしゃい!」と言いながら手渡す場面も。最後まで気配りと笑いに満ちた会見となった。





