ヤクルト・村上 メジャー移籍決定的 今季終了後にポスティング CS消滅、球団も夢後押し「今、しゃべることはできないです」
「ヤクルト2-4巨人」(17日、神宮球場)
ヤクルトの村上宗隆内野手(25)が、今季終了後にポスティングシステムを利用してのメジャー球団移籍が決定的であることが17日、分かった。
ついに長年の“夢”の実現に向けて動き出すことになった。2022年オフに3年契約を結び、今季が契約最終年だった。昨年12月の契約更改交渉後には「(25年が)日本でやる最後のシーズンになると思う」と自らの言葉でメジャー挑戦を明言した。村上について米大リーグ関係者は来季「メジャー球団に行くことは間違いない」と明らかにしており、今オフの去就に注目が集まっている。
主砲のために、球団は全面的なバックアップを約束してきた。上半身の故障で離脱中だった6月に林田球団社長は「ポスティングで海外に行きたいということをもし言ったならば、申請はしてあげようと思う」と改めて容認する方針を示した。功労者である男の夢を実現させるために背中を押す意向だ。
村上は今季出場45試合で打率・265、19本塁打、39打点をマークしている。故障離脱の影響で少ない試合数の中、驚異のペースで本塁打を量産し、圧倒的なパワーを見せつけてきた。自身はこの日、3打数無安打に終わった。チームは敗れ、CS進出の可能性が完全に消滅したが「今、しゃべることはできないです。帰って反省して、感じるところがあると思う。明日、勝てるように頑張りたい」と多くは語らなかったが、しっかりと前を向いた。
メジャー挑戦を決断する日本の4番を巡って今オフ、米大リーグ複数球団による争奪戦に発展することは必至の情勢となった。
◆村上 宗隆(むらかみ・むねたか)2000年2月2日生まれ、25歳。熊本県出身。188センチ、97キロ。右投げ左打ち。内野手。九州学院高から17年度ドラフトでヤクルトから1位指名。18年9月16日の広島戦でプロ初打席初本塁打を放つ。19年には全143試合に出場し、新人王を受賞。22年に22歳で史上最年少となる三冠王を獲得、2年連続でリーグMVPに選出された。日本代表としては21年東京五輪で金メダル、23年WBCでは優勝に貢献した。




