西日本短大付は92年以来の夏8強ならず 「ハルキスト」4番・佐藤仁は号泣「気持ちがこみ上げて涙が止まらない」
「全国高校野球選手権・3回戦、東洋大姫路3-2西日本短大付」(17日、甲子園球場)
1点及ばず、1992年以来の夏8強を逃した。4番・佐藤仁内野手(3年)は181センチ、95キロの大きな体をかがめて号泣。「まだみんなと野球をしたかった。気持ちが込み上げて涙が止まらない。すみません」と、何度も頰を拭った。
三回に先制適時打を放った。「4番として絶対に走者を返さなければいけない。食らいついていった。チームのために泥くさく打点を挙げることができた」と振り返った。しかし、ほかの3打席はすべて空振り三振。3年間の成長について「振る力は成長したが、ボール球を見極められず手を出してしまった」と反省した。
神奈川県出身だが、両親の意向で福岡県北九州市に転居し、個性を生かす教育方針の「北九州子どもの村小・中学」で学んだ。「日本語や話す力を重視する選択授業を受けた」と、表現力を養ったという。音楽家の父・五魚(ごう)さんの影響でピアノと読書を趣味にしている。村上春樹作品などを好む文化的な面と並行してボーイズリーグで野球にも打ち込み、高校は一般受験で入学。「監督は見捨てずに辛抱強く使ってくれて、感謝している。そのお陰で今がある」と、4番として使ってくれた西村慎太郎監督に感謝した。「人間力を成長させてもらった。相手を思う野球が身についた」と3年間を振り返った。
西村監督は佐藤を「明るくて前向きで、彼の良さだと思う」とねぎらった。





