夏の甲子園 開星・野々村監督73歳の夏が終わる 仙台育英に反撃及ばず 試合中はメガホン手に指示 優しい眼差し向ける
「全国高校野球選手権・2回戦、仙台育英6-2開星」(14日、甲子園球場)
開星は終盤に反撃するも仙台育英に敗れ、73歳の野々村直通監督にとって初めての夏2勝はならなかった。
初回に先制した開星。だが直後に守備のほころびから一気に試合をひっくり返された。以降は相手の好守もあって攻め手を封じられ、なかなか反撃のチャンスを作れない。五回、六回と連続失点で突き放された。
それでも八回に4番・松崎が放った右中間適時三塁打で反撃ののろしをあげた。3点差に迫ったが、追い上げはおよばなかった。
試合前のシートノックでは自らノックバットを握った野々村監督。試合中は黄色のメガホンを手に指示を送り、選手たちに優しい眼差しを送ったが、3回戦進出はならなかった。
試合後、選手達が泣き崩れる中、その様子を静かに見つめていた指揮官。グラウンドから引き揚げる際には真っすぐに前を見つめ、凜として歩く姿に大きな拍手が降り注いでいた。
インタビューでは「力が無いのでね。本当に相手にされないのかなと。感謝しています。よくチャンスをつくってくれた」と語っていた。





