セ・リーグ 2027年シーズンからDH制導入へ 新たなスター求め“大谷ルール”も適用

 プロ野球のセ・リーグは4日、東京都内で理事会を開き、2027年シーズンから指名打者(DH)制の採用を決めたと発表した。理事長を務める広島の鈴木清明球団本部長(71)は「全会一致で決定した」と説明。26年は移行のための「猶予期間」とする。1日には日本高野連が来年からのDH制導入を承認するなど、時代の潮流に沿った決断となった。日本のプロ野球が大きな転換期を迎えた。

 重い歴史の扉がついに開いた。セ・リーグがDH制の導入を決定。理事長の広島・鈴木球団本部長は「高野連のDH制採用は大きなインパクトがあった」と明かした。セは16年から慎重に議論を重ねてきたが、1日の発表で大きくかじを切ることになった。

 27年シーズンからの導入とした理由について、鈴木理事長は26年を「猶予期間」と説明。外国人選手の契約問題や、補強を中心に「DHという頭がない状況で2月からスカウティング活動が続いている」とチームの編成問題に触れ、「DHなしの複数年契約をしている場合もあるかもしれない。議論の中で変える時は猶予をと考えていた。それが1年半ということ」と続けた。

 DH制を巡っては、今年1月に開かれた12球団監督会議でも議論され、ソフトバンクの小久保監督が交流戦での試験的な導入を提案。ヤクルトの高津監督は明確に反対姿勢を示し、広島の新井監督も「駆け引きも野球の醍醐味(だいごみ)だ」など同調した。巨人の阿部監督、ロッテの吉井監督は投手の故障を防ぐメリットや、代打起用など打者の出場機会が減るデメリットを挙げ「いい面も、悪い面ある」と慎重な姿勢を示し、継続議論となっていた。

 近年ではワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や五輪など主要国際大会で採用され、米大リーグは73年から施行されているア・リーグに加え、22年からはナ・リーグが正式に導入した。来年3月の選抜大会から採用する日本高野連、社会人野球や全日本大学野球連盟に加盟する全27連盟で採用が決まっている。鈴木理事長は「アマチュア球界の潮流が変化ことに対応する必要性が生じた」とした。

 先発投手が降板後もDHで出場できる通称「大谷ルール」も適用される。「MLBでも大谷選手という素晴らしいプレーヤーを見せることでファンが増える。それは野球界にとって素晴らしいこと」(鈴木理事長)と新たなスター誕生を渇望する。パ・リーグの制度導入から50年。プロ野球90周年の節目に大きな決断を下した。

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