【解説】なぜ?セ・リーグのDH制導入は2027年シーズンから「変えるときは猶予を」1年半の“空白”をセ理事長が説明

 プロ野球のセ・リーグは4日、都内で理事会を開き、指名打者(DH)制の採用を決定したと発表した。導入は2027年シーズンからに決まった。1年半の“空白に”ついて、同リーグの理事長を務める広島の鈴木清明球団本部長(71)は「準備期間」と解説した。

 「現実的に外国人、日本人もそうですけど、スカウティング活動を2月から始めまして、今までのスカウティングというのはDHを頭にない段階で動いていると思いますので。8月になってきまして、他の地方試合とかDHの頭ではなくて、セ・リーグの野球としてのスカウティング活動をしていると思います」と語った鈴木本部長。その上で「外国人もDHなしの複数年契約をしている場合もあるかもしれません。議論の中で変えるときは猶予をと考えていましたから、それが1年半ということ」と説明した。

 同リーグではこれまで数年間、導入について議論を重ねてきた。今月1日には日本高野連が理事会を開きDH制の導入を承認。国内のアマ野球界では社会人野球のほか、大学野球では東京六大学野球と関西学生野球で来春のリーグ戦から導入されることになり、全日本大学野球連盟に加盟する全27連盟で導入が決まっていた。今回は時代の潮流に沿った決断。日本のプロ野球が大きな転換期を迎えることになる。

 今年1月に開かれた12球団監督会議でも議論され、ソフトバンクの小久保裕紀監督が交流戦での試験的な導入を提案。ヤクルトの高津監督は明確に反対姿勢を示し、広島の新井監督も同調した。巨人の阿部監督や、吉井監督は投手の故障を防ぐメリットや、代打起用など打者の出場機会が減るデメリットなど「いい面も、悪い面ある」と慎重な姿勢を示していた。

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