セ・リーグDH制導入を議論 ソフトバンク・小久保監督が交流戦で試験的導入提案も 賛否分かれ白熱
プロ野球の12球団監督会議が20日、都内のホテルで開かれ、セ・リーグのDH(指名打者)制度の導入について議論された。ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)は交流戦での試験的な導入を提案。各球団でも賛成、反対の意見が明確に分かれるなど、継続課題として議論されることになる。
座長を務めたロッテ・吉井理人監督(59)は「野球ファンの獲得、競技人口を増やすためにどうしたらいいのか、各球団の監督が意見を出してくれた会でした」と総括した。今季日程や、2軍戦で導入されるタイブレーク制の要項、試合時間短縮についての要望など、確認事項が伝えられた。
中でもDH制については議論が白熱。ヤクルトの高津監督は明確に反対姿勢を示し、広島の新井監督も同調した。巨人の阿部監督や、吉井監督は投手の故障を防ぐメリットや、代打起用など打者の出場機会が減るデメリットなど「いい面も、悪い面ある」と慎重な姿勢を示した。
20年12月のセ・リーグ理事会では、巨人が暫定的な導入を提案するなど、これまで長く議論が続けられてきた。小久保監督は交流戦での試験導入を提案し、出塁に消極的な投手が打席に立つ場合など「その対決を見たい人がいるのか…」と問題を提起した。野球界の魅力向上、発展に主眼を置き、制度導入の可否を見極めていく。





