巨人・山崎 救ったセ・トップタイ8勝目!連敗止めた 広島・森下とシビれる投手戦制した 阿部監督「素晴らしい投球」
「巨人1-0広島」(4日、東京ドーム)
息詰まる投手戦を制してチームの窮地を救った。「まずは先制点を与えないこと。粘り強いチームなので、粘り強く投げていこうと思っていた」と巨人・山崎。8回を3安打無失点、126球の熱投でリーグトップタイの8勝目。その数字以上に、チームの連敗を止める価値ある勝利となった。
「阪神に3試合負けてしまったので、ここでしっかり止めて3連勝できるようにと思った」と臨んだ一戦。相手先発・森下も好投を続ける中で、山崎は一歩も譲らず、立ち上がりから安定感あふれる投球を展開した。
四回には2死からファビアンに二塁打を打たれるなど一、二塁の危機を招くが、末包を三ゴロに仕留めた。さらに球数が100球を超えてきた八回も1死二塁とされるが、森下、中村奨を粘られながらも打ち取り、広島打線に得点を許さなかった。
八回裏には自身の代打で登場したキャベッジが右翼席へたたき込む決勝ソロ。「キャベッジの本塁打が印象的過ぎて…。うれしかったです」と、ベンチでも大興奮でナインと喜びを爆発させた。
東京ドーム5連勝中だった難敵の森下に投げ勝った右腕に、阿部監督も「出し切って頑張ってくれた。素晴らしい投球だった」とし、戸郷が不調による離脱の中で「自分が投手陣を引っ張っていくという姿も見える」と称賛だ。阪神戦3連敗を払拭する勝利で、チームは勝率5割復帰での3位浮上。逆襲の夏へ-この1勝を、その起点にしていく。