「中日３－２ヤクルト」（１６日、バンテリンドーム）

　中日は八回に打線がつながり、逆転勝ちを収めた。そこまでは走者を出しながらも無得点が続くじりじりとした展開。勝ち越しの中前適時打を放った細川は「本当にうれしかった。チームが勝てた。それが一番」と、満面の笑みを浮かべた。

　八回。反撃ののろしを上げたのは代打・大島だった。右翼線に二塁打で出塁すると、三好の遊ゴロの間に三塁へ。田中の中前打で１点差とすると、ここまで打撃不振だった上林が右翼線二塁打でつなぐ。暴投で追い付き、２死三塁で細川が殊勲打を放った。

　開幕から打線を引っ張ってきた４番の中田は無安打、３番の高橋周は故障で途中交代。代わりに三好、田中の１、２番コンビといった脇役が仕事をこなし、途中出場した上林も得点シーンに絡んだ。新しい形でしぶとく首位をキープ。立浪監督は「（中田が）結果が出なかった中で細川はよくカバーしてくれた。この勝ちは大きい」と喜んだ。