阪神・岡田監督“師匠”吉田義男氏に並ぶ虎歴代2位484勝 継承「守りの野球」で首位竜を止めた

 ナインと勝利のタッチを交わす岡田監督(80)=撮影・立川洋一郎
 7回、岡田監督は木下の一塁での判定にリプレー検証のリクエストを要求する(撮影・山口登)
 談笑する岡田監督(右)と吉田義男氏=23年4月撮影
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 「中日1-2阪神」(14日、バンテリンドーム)

 乾坤一擲(けんこんいってき)の策が奏功した。阪神は昨季日本一に輝いた打線を大幅に組み替え、連敗を3で止めた。三塁側ベンチ前で選手を出迎え、待望の今季初勝利を手にした才木に声を掛けながら、岡田彰布監督はようやく白い歯をこぼした。

 吉田義男氏に並ぶ球団歴代2位の484勝目。吉田氏とは現役時代に選手と監督として、球団初の日本一を分かち合った師弟関係でもある。15年ぶりに阪神の監督に復帰した昨年、師から「二つの宿命がある」と言葉を贈られた。「常勝集団を作ること」「次世代の指導者を育てること」。「近い将来、必ず実現してくれる」との大きな信頼を寄せられた。

 昨季から続く球団スローガン「A.R.E.」の「R」は「Respect」の頭文字を取り、「野球の先人を敬う気持ち」が込められた。それを誰よりも喜んだのが吉田氏だった。「野球選手の中でリスペクトという言葉が出てくるのはうれしいこと。伝統がつながるのが歴史。自然にそうあってほしい」と相好を崩した。昨年1月に京都市内で行われた「メンバーズ80・岡田会(京都岡田会)」。盛大に開かれた激励会の後、静かに酒を酌み交わしながら、岡田監督は吉田氏から直接、礼を伝えられた。

 「守りで攻める」という吉田氏の教えを胸に刻み、「守りの野球」を掲げて采配を振る。この日も投手陣を中心とした粘り強い野球で1点差を守り切った。球団歴代最多となる藤本定義氏の514勝まで30勝。金字塔はもう目の前だ。

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