中日・山本 移籍後初スタメンで3安打 昨季阪神を戦力外の男が6連勝貢献
「中日5-2阪神」(13日、バンテリンドーム)
スタンド全体を見渡すと、竜党の歓声が心地よかった。中日の6連勝を決定付ける一打を放ったのは、山本。昨季戦力外になった古巣・阪神戦で移籍後初スタメン。3安打1打点の活躍で「ヒーローインタビュー自体が久しぶり」と約2年ぶりのお立ち台で笑顔を見せた。
スタメンを知ったのは球場到着後。緊張を力に変えた。まずは三回の第1打席で左前打。五回1死では右前に運び、八回2死二塁の好機では右前適時打を放った。
縦じまに袖を通した3年間では「我慢」の大切さを学んだ。昨季は1軍出場なしに終わり、オフに戦力外通告。出場機会に恵まれなかったが、腐らずに汗を流した。「首脳陣も含めてやりやすい環境で僕がくじけずに頑張れたきっかけ。注目して見てくれていると思います」と今後も活躍での恩返しを誓った。