DeNAドラ1・度会 開幕2戦連発!史上3人目&セ初 初回頭部死球「しっかりリセット」4打数4安打&初盗塁

 「DeNA6-1広島」(30日、横浜スタジアム)

 打球の行方を確かめると、DeNAドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は人さし指を掲げ、ゆっくりとダイヤモンドを駆けた。その姿は、もはや風格すら漂う。四回無死一塁、前夜の開幕戦から2試合連続本塁打。ルーキーの開幕戦からの2戦連発は81年の石毛(西武)以来3人目で、セ・リーグでは史上初の快挙だ。初回に頭部付近に受けた死球を乗り越え、外角147キロの直球を踏み込んでとらえた肝と技の詰まった一撃だった。

 初回、黒原の146キロ直球がヘルメットのフェースガードを直撃。思わずその場に倒れ込んだ。その残像が消えず打席で踏み込めなくなる場合も多い中、度会は「しっかりとリセットできたので、気にせず打席に立ちました」と全く意に介さず。それどころか、ホームベースギリギリに立つ自身の打撃スタンスを貫き「当てられた後にスタンスを変えてたら逆に打てない」と当然のごとく口にした。

 めいっぱいホームベースに近づくこのフォームは、社会人時代から継続している度会の真骨頂。それだけインコースは得意中の得意だ。多くの打者を育ててきた田代打撃コーチは言う。「たいがいバッターが調子落とす時は内側に対応ができない時。でもあいつの場合は、むしろそこを狙いにいって結果を出してくるし、その技術を持ってる。初めてのタイプ」。スキルの高さといい意味で頑固な信念が、バットマン・度会の根底にある。

 死球を乗り越え4打数4安打、プロ初盗塁もマークする活躍。前夜に続くお立ち台では「最高で~す!」とお祭り男の本領を発揮したが、ハートは意外にも泥くさい。「ちょっとのケガであったら休んでいる暇はない。全力プレーでチームに貢献するって言ってる以上、体がボロボロになってもやらなきゃダメな立場」と口にする。末恐ろしいルーキーから、もう目が離せそうにない。

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