【野球】DeNAドラ1度会は「KY」だから成功する 恩師のENEOS・大久保監督が明かす素顔とは

 昨年11月のファンフェスで熱唱する度会
3枚

 プロ野球のキャンプインが迫る中、12球団の新戦力の中でも、特に注目を集めているのがDeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=だ。新人離れした明るいキャラクターが早くも定着しつつある中、社会人時代の恩師・大久保秀昭監督(54)が、度会の持つ野球人としての神髄を明かした。

 底抜けの明るさは前評判通りだ。新人合同自主トレでも打つ、守る、走るといった練習以外では常に笑顔。声量も大きく、実によく通る。そのポジティブなオーラは自然と見る者をひきつける。

 「忖度(そんたく)できないというか、しないというか」。大久保監督は3年間で知り尽くした教え子の性格について、笑いながらそう評した。そのいい意味での“空気の読めなさ”こそが度会のプレースタイルの、最大の魅力であり成功の秘訣(ひけつ)とにらむ。

 ①データがアテにならない

 アマチュアとの違いの一つに、プロでは長丁場の戦いにおけるデータとの攻防がある。今後は研究し尽くされる中で結果を残すことを求められるが「計算どおりにいかないタイプ。彼にはそこ(データ)が通用しないことが多々ある」と大久保監督。「データだと基本的にここは打たないんだけど、いきなり苦手なところも打っちゃう、みたいな。キャッチャー泣かせのところもある。高めはダメだぞって言ってるのに、顔の高さをパコーンって打ったり。それを点につなげてしまうこともあった」と振り返る。

 社会人2年目の、2022年の都市対抗では4本塁打を放ち優勝に導いた。元近鉄戦士でプロの水も知る指揮官は、数字だけでは測れない爆発力が今後も強みとなるのではないかと分析。型破りのパフォーマンスで、魅せるバットマンとなる可能性も秘めている。

 ②“令和の中畑清”!?

 そして、既に定着しつつある陽気なキャラクターもプロでの成功の強み。「変に考えすぎるとプレーにも影響する。常に前向きでポジティブ。言ってみれば、中畑清さんタイプかな。あれだけ観衆に見られている中でも『絶好調!』って盛り上げられるような。ああいう性格は伸ばしていってほしい」。もちろん、打てなくて悔し泣きする姿もたくさん見てきたというが、切り替えの早さも良さだという。

 天性のスターのオーラも持っている。新人お披露目として登場した昨年のファン感謝デーでは、マイクを握り自らアニメ「ワンピース」の主題歌「ウィーアー!」を熱唱。普通なら照れも入るであろう舞台で自ら観客をあおり、堂々の立ち振る舞いで沸かせた。

 「人を楽しませることができる、見に行こうかなと思わせられる。そんな可能性を秘めた選手だと思う。見たら元気になるなっていう選手になってほしい。結果を残して真のスターになってほしいと思っています」。規格外の“陽キャ”ぶりとプレーが一体となり、グラウンドを沸かせる日が楽しみでならない。(デイリースポーツ・DeNA担当・福岡香奈)

 ◆大久保秀昭(おおくぼ・ひであき)1969年7月3日生まれ、54歳。神奈川県出身。現役時代は捕手、外野手。桐蔭学園から慶大に進み、4年時は主将を務める。日本石油(現ENEOS)を経て1996年度ドラフト6位で近鉄入り。2001年をもって現役引退し、横浜、ENEOS、慶大の指導者を歴任。19年、2度目となるENEOS監督に就任した。

 ◆度会 隆輝(わたらい・りゅうき)2002年10月4日生まれ、21歳。千葉県出身。183センチ、83キロ。右投げ左打ち。外野手。横浜では1年夏と2年春の甲子園に出場。21年にENEOSに入社し、22年の都市対抗で優勝に貢献。橋戸賞、打撃賞、若獅子賞を獲得。父は元ヤクルト・度会博文氏。23年度ドラフトでDeNAから1位指名。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

インサイド最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス