DeNA・三浦監督「明日につなげないと」 今季被本塁打0の阪神・岩崎から佐野、牧の連弾で逆転勝利
「阪神タイガース2-3横浜DeNAベイスターズ」(29日、甲子園球場)
DeNAが土壇場九回に佐野、牧の連弾で逆転勝ちを決めた。
今季、ここまで被本塁打0の阪神・岩崎に対してこの回、三浦監督は関根に代えて代打・蝦名を起用。この日、再昇格したばかりの男が中前打で口火を切った。指揮官も「蝦名が先頭で打線に火を付けてくれた。行くぞという空気にしてくれた」と絶賛した。
続く佐野は初球を狙い澄まし、フルスイングで右中間スタンドにたたき込んだ。「日曜日、僕が最後にミスをしてチームに負けをつけてしまった。絶対に取り返してやるんだという思いは、強く持って球場に入りました」と汚名返上を期した12号同点2ラン。敵地・甲子園に大きな悲鳴が響いた。
これで終わらない。続いて打席に立ったのは、4番・牧。「負けている状況で佐野さんが同点打を打ってくれて、すごく気持ち良く打席に入りました」と、岩崎の宝刀・チェンジアップを左翼スタンドに放り込んだ。わずか7球のKO劇。「序盤に点が取れたらよかったんですが、粘り強く投手が投げてくれた。点を取られた後に、ああいう風な勝ち方できたので、すごく明日につながると思う」と興奮気味に話した。
阪神戦は今季8勝13敗と、既に負け越しが決まっている。それでも、CS出場圏を争う残り試合に向け、三浦監督は「佐野も牧もよく打った。逆転勝ちができたので、明日につなげていかないといけない」と前を向いた。