日本ハム 今季10度目サヨナラ負け 上原の人生初9回116球熱投も実らず「大きな経験になりました」

 「オリックス・バファローズ1-0北海道日本ハムファイターズ」(20日、京セラドーム大阪)

 延長十一回の熱戦も勝利には届かなかった。日本ハムの先発・上原健太投手(29)は人生最長の9回116球を投げきって無失点の熱投。打線が振るわず両リーグ最多の今季10度目のサヨナラ負けとなった。新庄監督は取材に応じず、両腕で「×」を作って引き揚げた。

 上原は「九回まで投げきったことは僕の人生で初めて」と明かす。アマ時代も含めて“完投”は未経験だった。「何年かかったんですかね」と笑顔の中に充実感を漂わせた。

 初回1死一、三塁のピンチを切り抜けて、思考を変えた。「いいボールを投げる必要はない。ストライクゾーンに大胆にいく」。二回以降はリズム良い投球。3つの併殺も奪って、未体験ゾーンに足を踏み入れた。

 「大きな経験になりましたし、先につながってくる」。次は正真正銘の完投勝利を目指す。

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