浦和学院と仙台育英の不思議な巡り合わせとは 浦和学院・森士前監督が応援に駆け付け思いを明かす
「全国高校野球選手権・1回戦、仙台育英-浦和学院」(6日、甲子園球場)
浦和学院の森士前監督が、観戦に訪れた。序盤から劣勢の中、一塁ベンチ後方のスタンド席から、息子でもある森大監督に後を託してから初の夏の甲子園を見守った。「(スタンドから見るのは)初めて。ベンチにいるのと違うから。客観的に試合を見させてもらえている」と話した。
浦和学院と仙台育英は夏の甲子園で2度対戦している。2013年は浦和学院が10-11で敗れており、2018年は逆に浦和学院が9-0で下している。その勝利した時は森前監督が率いており、仙台育英は須江監督にとって初めての夏だった。そして今回は、昨夏に全国制覇を果たすなど経験を積んだ須江監督に対して、森大監督が初の夏の甲子園。不思議な巡り合わせについて、森士前監督はこう話す。
「時代の橋渡し。そこらへんも須江君もちゃんと感じて、メッセージをくれているような感じがする。俺も同じ思いをしたんだから、君も頑張れよと、勝負はこんなに甘くないぞと、身をもって教えてくれている」
この試合、仙台育英は初回に4点、三回に5点を奪うなど主導権を握る展開となった。
「準備の仕方だったりチーム作りだったり、マネジメント力、実際に端で見ているのと相組んで戦うときとまた違うから。そこで相組んだ時に初めてびくともしないという、そういう横綱相撲というか、そういうところを感じた時に、いろんなタイミングだったりクオリティーだったりを本当に肌で感じるんじゃないかな。やっぱり百聞は一見にしかずですよ。経験することによって自分の中に残るわけだから。だからすごく良い経験値になるんじゃないですかね」
浦和学院は四回に4点、七回に5点を奪うなど反撃。意地を見せる姿にエールを送っていた。



