「巨人１－２ＤｅＮＡ」（７日、東京ドーム）

　ＤｅＮＡが競り勝ち、首位・阪神とのゲーム差を１とした。

　エース・今永が圧巻の奪三振ショー。７回を投げ６安打１失点、自己最多１５奪三振。球団でも７９年・遠藤一彦、０９年９月５日・ランドルフに並ぶ歴代最多タイとなった。

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　感情が描く“濃淡”に、思わず見入ってしまった。冷静に淡々と三振に仕留めていく今永に、闘志むき出しにほえた今永…。１５奪三振に魅了されながら、私はある日の横須賀を思い出していた。

　４月２０日。今季初先発を翌日に控えた今永は、２軍施設で最終調整に向かっていた。すると、投手陣の輪ができて何やら談笑中。リラックスした雰囲気を尋ねると、どうやらこの日は「日食」だったとのこと。今永は「次の日食は２０３０年みたいで、その時にみんなで次の日食が起こったときに、どうなっていたいかを話し合っていました」と笑った。

　その時には３６歳を迎えているエース。その答えは－。「僕が言ったのは、『価格の上がるマンションを買っておく』ということでした」。堅実な面に、少しだけ照れた表情。今永が見せる感情の変化が、待ち遠しくなった。（デイリースポーツＤｅＮＡ担当・松井美里）