DeNA・今永 自己最多&球団最多タイの15K 圧巻7回1失点で6勝目「勝たせられてよかった」

 「巨人1-2DeNA」(7日、東京ドーム)

 強く、熱い感情を抑えることができなかった。DeNA・今永が自らに問いかける。「またチームを負かせてしまうのか」-。最後のピンチを狙いにいった2三振で切り抜けると、グラブを力いっぱいにたたいてほえた。球団タイ記録となる圧巻の15奪三振。エースの誇りだ。

 最大のヤマ場は、1点を勝ち越した直後の七回。無死から連打を浴びるなど、1死二、三塁のピンチを背負った。戸柱のサインに何度も首を振り、選んだのは「相手が1番嫌なボール」。冷静に代打・長野を直球で空振り三振に斬ると、続く代打・岸田はオール直球勝負で空振り三振を奪い、強く拳を握った。

 両エースの意地が真っ向からぶつかり合う投手戦だ。圧巻だったのは二回2死一塁からだ。北村拓を変化球で空振り三振に仕留めると、奪三振ショーの開幕。三回は3三振を奪うと、四回はクリーンアップを3者連続三振に斬った。7者連続三振を奪うなど7回で15Kと圧投。戸郷と至高の戦いを繰り広げた。

 ルーキーイヤーに見つめていた偉大な背中がある。現役最終年だった三浦監督と過ごした16年の1年間だ。「いつ投げるか分からない1試合に向けて、取り組んでいる。タンクトップでずっと階段を走っているところも僕は見てきました」。エースとしての姿勢、立ち振る舞い。大きな背中を指針に、たどり着いた居場所がある。

 「チームを勝たせられて本当によかった」。有言実行の113球でつかんだ6勝目。首位阪神まで1差と縮まった。目指す25年ぶりの頂点へ。エースが大きく舵(かじ)を取る。

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