ロッテ・佐々木朗 無傷4連勝 23日ぶり復帰登板 6回2失点&最速164キロ9K
「ソフトバンク5-9ロッテ」(28日、ペイペイドーム)
当然のように160キロを超える快速球が、ロッテ・佐々木朗の“怪物”ぶりを形容する。右手中指のマメからの復帰登板で、6回82球を3安打2失点で4勝目。「先制点を取ってもらったので自分の形で投げることができた」。最後は打率リーグトップの柳田のバットに、豪快に空を切らせてグラブをたたいた。
初回から出力全開だった。二回までに投げた直球13球は、全て160キロ超え。この日最速164キロを記録した直球と“宝刀フォーク”とのコンビネーションで、三回まで毎回三者凡退に仕留めた。
四回には先頭・中村晃、牧原大の連打と近藤の犠飛で2失点。制球が乱れたが、六回1死一塁ではギアを上げ、近藤を直球で、柳田にはフォークで2者連続三振に仕留めた。「きょう一番大事な場面だった。ゼロで抑えられてよかった」。奪三振数は59となり、種市の58を抜きリーグトップに躍り出た。
中22日での復活星だ。5日・ソフトバンク戦(ゾゾ)で右手中指にマメができ、5回で降板。その後、去年7月に同じ部位のマメがつぶれた際にトレーナーが撮影していた回復経過の写真と比べながら、調整を続けてきた。「感覚を失わないように、適切な選択をしながら投げられた」。ひとつひとつの経験が今に生きている。
状態に問題なければ、次回は6月4日・阪神戦(甲子園)の見込みだ。報道陣に阪神打線の印象を問われると「本当にみんな良いバッターでピッチャーも良い。ロースコアのゲームになると思うので、雨で流れないように祈ってます」と佐々木朗。猛虎狩りへ。いざ、出陣だ。