元阪急・バルボン氏死去 関西弁を駆使した名物通訳 キューバ出身の89歳 急性肺炎

 プロ野球阪急で盗塁王に3度輝き、関西弁を駆使した通訳としても活躍したロベルト・バルボンさんが12日、急性肺炎のため兵庫県西宮市内の病院で死去した。89歳。キューバ出身。葬儀・告別式は家族葬で行った。

 走攻守そろった内野手。米大リーグ経験はないが、阪急(現オリックス)に入団した1955年にパ・リーグ最多163安打を放って49盗塁を記録した。58年から3年連続盗塁王。近鉄に移籍した65年限りで現役引退。ベストナイン1度。1353試合出場は2007年にオリックスのタフィー・ローズに更新されるまで外国人選手最多だった。

 来日当初は「3年で帰るつもり」だったが、活躍して契約延長となったことに加え、59年のキューバ革命で「飛行機は無くなったし、帰ったら日本にもう戻れなくなった」と日本永住を選んだ。明るい性格で、愛称はスペイン語で「男の子」を意味する「チコ」。

 引退後は阪急のコーチを務めたほか、球団通訳では「うれしい言うとるよ」などユニークな日本語訳が人気を集めた。

 通算成績は1123安打、打率・241、33本塁打、260打点、308盗塁。

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