楽天からオコエが巨人入り 現役ドラフトに原監督大満足 外野レギュラー候補急浮上も
出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が9日、開催され、巨人は楽天・オコエ瑠偉外野手(25)を獲得した。無限の可能性を秘めた超逸材が新加入することになり、原辰徳監督(64)は喜びを隠さず大歓迎した。
巨人がダイヤの原石を“発掘”した。15年度ドラフト1位で抜群の身体能力を誇るオコエ。現役ドラフトで超逸材をゲットし、原監督のコメントは喜びに満ちあふれていた。
「新たな制度のもとチームの補強ポイントを埋めることができる有力な選手を獲得することができました」と満足そうに語った指揮官。「ジャイアンツの一員として、今まで以上の活躍を見せてくれることを期待しています」と激励した。
これまでにも大きな期待を寄せられてきた未完の大器。楽天では実力を発揮できなかったが、課題は集中力を持続できないこと、そして毎年のように大きなケガをしていることだ。20年は脇腹をケガするなどして1軍出場がなかった。
昨年11月には「左膝関節軟骨欠損症に対する自家軟骨移植術」を受けて大幅に出遅れ、今季はわずか6試合の出場に終わった。ただ走攻守で高いレベルを誇るアスリート系の男には“大化け”の予感も漂う。
巨人では外野のレギュラー候補に急浮上する可能性もある。来季は丸を右翼にコンバートする構想があり、代わりの中堅手は補強ポイントの一つ。球団は新外国人選手として米大リーグ、ジャイアンツからFAとなった外野手・ブリンソンの獲得調査も行っているが、若武者の移籍でセンターのレギュラー争いも激化しそうだ。
オコエは楽天関係者やファンに感謝し、「来年からは読売ジャイアンツで心機一転、頑張ります」と意気込んだ。23年のリーグ制覇を目指す巨人軍に強力なピースが加わった。
◆オコエ瑠偉(おこえ・るい)1997年7月21日生まれ、25歳。東京都東村山市出身。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。外野手。関東第一から15年度ドラフト1位指名で楽天入団。16年3月25日・ソフトバンク戦で代走で1軍初出場。





