巨人 菅野で阪神&広島と0差 内海から継承エース魂見せた7回1失点 2桁勝利に王手
「巨人5-3DeNA」(19日、東京ドーム)
CS進出へ、負けられない一戦で本領を発揮した。今季初の中5日で先発マウンドに上がった巨人・菅野智之投手(32)が7回5安打1失点。9勝目を挙げ、2年ぶりの2桁勝利に王手をかけた。
「ピッチングらしいピッチングが、しっかりできたと思います」
充実の投球内容だった。初回こそ先頭の桑原に初球を左中間への二塁打にされ、1死三塁から佐野に右前適時打で先制を許す。それでも後続を断ち切ると右腕は立ち直り、三回2死から11者連続アウトと圧倒。隙を与えない投球に「無四球というところが一番よかった」と振り返った。
この日はかつて自身と同じく巨人のエースを務めた西武・内海が引退試合に登板。菅野にとって先輩左腕は「理想のエース像というか、(理想の)野球選手」だった。
内海が西武移籍後は、ネームプレートが入った選手ロッカーを受け継いだ右腕。「ジャイアンツに残してくれたものというのはたくさんある」とプロとしての在り方も学んだ。
エースの好投に導かれ、チームは5位から順位変動はなかったものの、試合がなかった3位・阪神、広島とゲーム差なしに迫った。「全然しんどくない」と、今後も中5日での登板を辞さない現エースが、CS進出への原動力となる。



