大阪桐蔭 8点完封で8強 ドラフト候補・松尾汐恩が前試合から3打席連発

 「高校野球大阪大会・5回戦、大阪桐蔭8-0東海大大阪仰星」(26日、くら寿司スタジアム堺)

 大阪大会では、昨秋の神宮大会、センバツに続く“3冠”を狙う大阪桐蔭が、七回コールド勝ちと快勝で準々決勝進出を決めた。今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(3年)が、前試合から3打席連続となる本塁打を放つなど打線をけん引。快挙達成へ向けてまた一歩前進した。

 重心を低くし、ボールに全ての力を伝えた。高々と舞い上がった打球は中堅122メートル、両翼100メートルのフェンスを物ともしない。強力打線の3番に座る松尾が本領を発揮した。

 「前の試合のホームランを応用しました。(2打席連発は)初めてです。自分が一番ビックリしています」

 まずは1点を先制した直後の初回だった。前日まで予想もしなかった変則サイド左腕と対戦となったが、高めの直球を左翼ポール際に運んだ。先頭で迎えた三回第2打席では、エース右腕が投じたスライダーを強振すると、弾丸ライナーで左中間席へ着弾。通算35号は4回戦・大阪戦の最終打席から、3打席連続の本塁打となった。

 結果を残すために試行錯誤してきた。2試合を終えて7打数1安打と苦しんでいた今大会。前回の大阪戦では2打席凡退すると、次の打席から自身のバットよりも軽い、前田のバットで打席に立った。「自分のポイントで打てていなかったので、呼び込むために」と、その後の打席で安打と本塁打を放ち、確かな感覚をつかんだ。

 まずは大阪の頂点まであと3勝。「自分たちのやるべきことをやって、大会で成長していきたい」と松尾。高校最後の夏は、日本一になるまで終わらせない。

 ◆松尾汐恩(まつお しおん)2004年7月6日生まれ。京都府精華町出身。178センチ76キロ。右投げ右打ち。捕手。川西小1年から野球を始め、精華中では京田辺ボーイズに所属。大阪桐蔭では遊撃手から捕手に転向した1年秋からベンチ入りし、2年春夏連続で甲子園出場。高校通算35本塁打。

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