プロ注目の京都外大西・西村 高校通算53号「世界の王」お手本に

 「高校野球京都大会・4回戦、京都外大西6-1塔南」(20日、わかさスタジアム京都)

 上半身を前に倒してグリップを少し下げる。「一本足打法」ではないが、プロ注目の好打者・京都外大西の西村瑠伊斗外野手(3年)はまるで「世界の王貞治」のような構えから強烈なスイングを繰り出す。

 3-1の九回1死一、二塁、相手投手が投じた高めのカットボールを捉え、打球は右中間席奥へと消えていった。悠々とダイヤモンドを一周する間に2度のガッツポーズ。「打った瞬間いった」と抜群の手応えだった。

 「日本で一番本塁打を打っている。すごくいいなと」。お手本はレジェンド・王貞治氏(82)だ。上羽功晃監督(52)の手引きの下、今年の1月から朝練では現役時代の王氏の動画を毎日のように視聴。打撃フォームに一層磨きを掛け、「力みがなくなった」と好感触はあった。

 これで高校通算53発目。数字の上では王氏のプロ1シーズン最多の55本塁打まであと2本と迫る。「(55本を)超したい。甲子園では(元ヤクルト・バレンティンの)60本」。“京都の王”が“本塁打王超え”へ、アーチを量産する。

 ◆西村 瑠伊斗(にしむら・るいと)2004年7月1日生まれ、18歳。京都市出身。178センチ75キロ。右投げ左打ち、外野手兼投手。小学2年時に七条ファミリーズで野球を始め、洛南中時代は京都ポニーに所属。京都外大西では1年夏から背番号「10」でベンチ入り。最速147キロ。遠投120メートル。50メートル走6秒0。

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