亜大が20年ぶり5度目V 主将・田中幹2安打3打点&好守 難病から劇的復活

 「全日本大学野球選手権・決勝、亜大7-1上武大」(12日、神宮球場)

 亜大が02年以来、20年ぶり5度目の日本一に輝いた。今秋ドラフト候補で主将の田中幹也内野手(4年・東海大菅生)が先制打を含む5打数2安打3打点。守備でも要所で好守を見せるなど、優勝の立役者となり最高殊勲選手賞を獲得した。

 最高の仲間とともに悲願の頂点に立った。難病を乗り越え、歓喜の輪に包まれた田中幹。「人生で一番の仲間に出会えて、優勝までできてうれしい限りです」。先制打を含む2安打3打点に自慢の守備でも躍動。全員野球でつかんだ20年ぶりの日本一だ。

 軽快な守備で流れを作った。「(エースの)青山に助けてもらってばかりだったので、今度は俺の番だ」と、二回2死二塁のピンチで三遊間への打球に横っ飛び。捕球すると、すぐさま一塁へ送球してアウトとした。直後の攻撃では、1死二、三塁で先制の左前2点適時打。一気に流れを引き寄せた。

 昨夏に国指定の難病「潰瘍性大腸炎」の診断を受け、2度の入院を経験。「野球ができなくなるんじゃないか」と不安もあったが、仲間に支えられてグラウンドに戻ってきた。

 劇的な復活を遂げて最高殊勲選手賞にも輝き「仲間の支えがあったからこそ今がある」と声を震わせる。主将の笑顔は、首から下がった金メダル以上に輝いた。

 ◆田中幹也(たなか・みきや)2000年11月28日、神奈川県愛川町出身。右投げ右打ち。遊撃手。166センチ、64キロ。中津小2年から中津リバーズで野球を始める。愛川東中では相模原シニアでプレー。東海大菅生高では1年夏からベンチ入り。亜大1年時には大学日本代表に選出された。50メートル走5秒9、遠投100メートル。

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