ドラフト候補・田中幹 難病乗り越え先制弾 亜大3季ぶり27度目V「実感湧かない」

 1回、先制の左越えソロを放つ田中幹(撮影・開出牧)
 優勝が決定し喜びを爆発させる亜大ナイン
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 「東都大学野球、亜大11-0日大」(27日、神宮球場)

 2回戦3試合が行われ、亜大が3季ぶり27度目の優勝を決めた。主将で今秋ドラフト候補の田中幹也内野手(4年・東海大菅生)が初回に大学初アーチとなる先制ソロ。チームは勢いに乗り、日大を11-0で下した。青学大が国学院大に逆転負けを喫し、勝ち点を落としたため優勝が決定。亜大は6月上旬に開催される全日本大学選手権(神宮など)に出場する。

 スタンドで優勝の喜びをかみしめた。第2試合で青学大が敗れたため、第1試合で勝利を収めていた亜大の3季ぶりとなる王座奪還が決定。田中幹は「まだ実感が湧かないけど優勝できてうれしい」とはにかんだ。

 主将の一振りが優勝へ大きく前進させた。初回、1死から打席に立った2番・田中幹が左越えに大学初本塁打となる先制ソロ。チームは流れをつかみ、三回までで10得点と圧勝で勝ち点を獲得した。

 難病を乗り越えて、背中で引っ張って行く。50メートル5秒9の俊足と堅実な守備が持ち味で昨春にはベストナインを獲得。ただ、その頃から体調に異変があり、その後国指定の難病「潰瘍性大腸炎」の診断を受けた。

 2度の入退院を経て今年1月に復帰。コロナ禍で部員が帰省している間も一人寮に残って練習している姿を生田勉監督(55)が見て、2月初めから主将を任された。

 優勝を決めたが、青学大との最終カードに向けて「変わらず地に足を着けて一戦必勝で戦っていくだけ」と田中幹。変わらぬ姿勢で、完全優勝を目指す。

 ◆田中幹也(たなか・みきや)2000年11月28日、神奈川県愛川町出身。右投げ右打ち。遊撃手。166センチ、64キロ。中津小2年から中津リバーズで野球を始める。愛川東中では相模原シニアでプレー。東海大菅生高では1年夏からベンチ入り。亜大1年時には大学日本代表に選出された。50メートル走5秒9、遠投100メートル。

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