「オープン戦、巨人１－１ＤｅＮＡ」（２７日、沖縄セルラースタジアム那覇）

　“自信しかない男”巨人・中田が好調だ。２打数１安打１打点で実戦５試合連続安打をマークした。「しっかり打席の中で自分のスイングができたと思う」。あわや柵越えの犠飛を放ち、左翼線への二塁打も記録。手応えを胸に沖縄を後にした。

　「何も別に怖いものはないと思っているので」。言葉の端々に自信がみなぎっている。チームは対外試合７戦でいまだ勝利がない中、背番号１０は１２打数５安打で打率・４１７。１月の自主トレ公開では「自信しかない」と現状を語っていた。その言葉が決して、でまかせではなかったことを自らの打棒で証明している。

　この日は四回無死満塁で特大の中犠飛を放って打点も挙げた。「打った瞬間にいったと思った」という会心の一撃だったが、逆風に押し戻されてフェンス手前で失速。「２、３歩、歩いてから走ったら、センターフライでめちゃくちゃダサかった」と頭をかいた表情にも、どこか充実感が漂っている。

　チームは沖縄での全日程を消化して１カ月ぶりに帰京。ここからは、競争が本格化する。「もっともっとアピールしていかないといけない立場なので、もっともっと打たないといけないと思っている」と中田。自信を定位置確保という形に変えるまで、打って打って打ちまくる。