ヤクルト・高津監督 野球殿堂入りで野村監督、古田氏に感謝「人との縁を感じています」

 野球殿堂博物館は14日、今年の野球殿堂入りを発表し、競技者表彰式委員会・プレーヤー表彰からヤクルトの高津臣吾監督と元中日の山本昌氏が、特別表彰委員会から松前重義氏が選出された。

 高津監督は2016年にプレーヤー表彰の候補となり、7回目で殿堂入り。ヤクルト関係者では18人目で、現役監督の殿堂入りは2018年度の金本知憲氏以来8人目となった。

 また大リーグ経験者としては、フランク・オドール氏、野茂英雄氏、佐々木主浩氏、松井秀喜氏に続く5人目の殿堂入りとなった。

 高津監督はスピーチで感謝の思いを言葉にし、「人との出会い、そして縁。ここに立ってすごく感じております。いろいろなリーグ、いろいろな国、いろいろな人々と接し、それがあって私自身が人として、野球人としてここまで成長してこれた結果だと思っています」と話した。

 そして、「プロ野球のスタートとなったときに監督でした野村監督、そして今日参加していただきました古田さん」と二人の名前を挙げ、「野村監督難しい野球を、素晴らしい野球をなんとか古田さんと一緒にいい答えを出せないかと取り組んでまいりました。すごく難しいこともたくさんありましたけど、すごくわがままな僕をしっかりと受け止めていただき、よき兄貴分として僕の話をたくさん聞いていただきました」と続けた。

 高津監督は、1990年ドラフト3位でヤクルトに入団。3年目の93年から抑えに定着すると、ヤクルトの守護神として最優秀救援投手を4度獲得。93、95、97、2001年の日本一に貢献するなど、黄金期のチームを支えた。

 その後、04年からホワイトソックスに入団し、06年にヤクルト復帰。日米通算300セーブを達成し、韓国、台湾、独立リーグでもプレーした。現在はヤクルトの監督を務め、21年にはチームを20年ぶりの日本一へと導いた。

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