イチロー氏“手紙”に心動かされ国学院久我山指導「大切に保管している」一緒に汗

 国学院久我山高の選手を指導するイチローさん(代表撮影)
 国学院久我山高の選手を指導するイチローさん(代表撮影)
 国学院久我山高の選手に走塁の指導を行うイチローさん(代表撮影)
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 イチロー氏が29日、国学院久我山高を訪問し、一緒に練習を行った。2020年に当時2年生の田村優樹選手と知り合い、その後、熱い手紙が届いたことがきっかけとなり、その内容に心を打たれて決めたとしている。

 午後3時ごろにグラウンドに到着したイチロー氏は、赤色のハーフパンツ、上はフード付きのトレーニングウエアで、輪になっていた1年生から3年生の中に入って挨拶をした。

 すでに田村君は3年生になり部活動からは引退しているが、イチロー氏が今回の訪問の経緯を説明。「田村君とたまたま会って、手紙を頂きました。(今秋)東京大会で優勝したから、来たわけではないので」と振り返り、「みんなの結果はフォローして、夏の結果も見ていた。すごい気持ちの伝わる手紙。(自宅で)大切なものが入っている引き出しに大切に保管している。これを見るだけで文武両道が分かる」と心を動かされたことを明かした。

 自身の高校時代も踏まえて「文武両道に僕はすごく憧れていた。高校は完全に野球一本を選んだので。一緒に練習しましょう。そんなスタンスです」と語りかけた。1、2年生がアップをする間、イチロー氏は3年生と談笑した。「ずっとフォローしてたから、みんなの結果。東京ドームでやったのは、どんな気持ちだったの?」とたずねると、3年生たちは「緊張より感動の方が大きかったです」と答えていた。

 イチロー氏自身は軽やかな動きを見せ、部員らが見つめる中でティー打撃やダッシュ走などを行った。フリー打撃も行い、実演を見せることでトップレベルの技術を伝えた。

 部員からの走り方についての質問には、「まず真っすぐ走る。かかとをつく、つま先をつく(を考える)のは次の段階」とした上で、「腕を振れ、と言うけどれど、腕は後ろ(に振る)。後ろに(大きく)振ると、一歩が長くなる。肩甲骨が動き出すと、一歩が大きくなる」と丁寧に1つ1つのステップを踏んでいくことをアドバイスした。「一つができたら次、3つ以上(一気に)とかはない」と説いた。

 具体的な走り方についても、「僕の足は内側に見える。外側に膝が回ると動きはロス。意識するだけで変わる。何日かでできることではないけど、でも考えないと永遠にできない」と、まず意識をすることを語りかけた。

 イチロー氏は、年内に2校で指導をする予定があるという。

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