広陵準V 中国勢初の神宮制覇ならず 中井監督「新たなスタート」

大阪桐蔭に敗れて準優勝となり、スタンドに向け整列する中井監督(左端)と広陵ナイン(撮影・伊藤笙子)
4回、連打を浴び降板する広陵・森山
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 「明治神宮大会・高校の部決勝、大阪桐蔭11-7広陵」(25日、神宮球場)

 高校の部は決勝が行われ、広島県勢初の決勝進出を果たした広陵は両軍計33安打の乱打戦の末、大阪桐蔭に7-11で敗れ、中国勢初の神宮制覇を逃した。大阪桐蔭は初優勝。近畿地区は来春のセンバツ大会の神宮大会枠を獲得した。大学の部は中央学院大が初優勝した。

 中国勢初Vはならなかった。投手陣が18安打11失点と大阪桐蔭の強力打線を止められなかった広陵。打線が15安打と猛追したが、反撃は及ばなかった。中井哲之監督(59)は「(野球は)ミスをした方が負けるスポーツ。ミスをして連打を打たれたので負けた」と計4失策の守乱を嘆き、肩を落とした。

 プロ注目の最速143キロ右腕・森山陽一朗投手(2年)は3回0/3を9安打4失点。試合を作れず、「うまく打たれてしまった」と反省した。その後も救援陣が打たれ、大量リードを許す苦しい展開となってしまった。

 それでも0-8の五回に6安打を集中。打者一巡10人の猛攻で一挙5点をかえすと、その後も諦めずに必死に食い下がった。結果的に敗れはしたが、広陵らしい粘り強い野球を全国の舞台で発揮できたのは収穫だ。

 秋季広島大会3位から中国大会を制覇し、勢いのままに同校初の神宮準優勝。次の目標は出場が確実な来春のセンバツだ。「バランスのいいチームを作りあげたい。また新たなスタートを切って勝てるメンバーを組んでいきたい」と指揮官。全国に通用する力があるのは分かった。頂点にあと一歩届かなかった悔しさをバネに、聖地でリベンジを果たす。

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