大阪桐蔭がV!史上7校目の4大会制覇 “最強世代”届かなかった偉業達成

 「明治神宮大会・高校の部決勝、大阪桐蔭11-7広陵」(25日、神宮球場)

 高校の部は、大阪桐蔭が18安打11得点の猛攻で広陵を下し、4度目の出場で初優勝を飾った。これで、史上7校目となる春夏の甲子園大会、国体を含めた主要4大会制覇を達成した。来春センバツの「神宮大会枠」は近畿地区に割り当てられることになり、一般選考枠が6枠から7枠になった。大学の部は今大会で神宮初勝利を挙げた中央学院大が、年間4冠がかかっていた慶大に大逆転勝利を収め、初優勝を果たした。

 圧倒的な強さを見せつけた大阪桐蔭が悲願の頂点をつかみ取り、神宮のマウンドで歓喜の輪を作った。

 「OBたちでもなかなか取れなかったタイトルを今年のチームが乗り越えてくれた。41人全員で勝ち取った勝利だと思います」

 西谷浩一監督(52)の言葉通り、まさに総力戦だった。三回に4点を先制すると、四回1死一、二塁から3番・松尾汐恩捕手(2年)が左翼へ3ランをたたき込んだ。松尾は七回にもソロを放ち、4安打4打点で貢献。前チームからは唯一のベンチ入りメンバーであり、レギュラーだったこともあり「全国では自分が引っ張ろうと思っていた。素直にうれしい」とはにかんだ。

 投手も計5人をつぎ込み、執念の継投リレーで逃げ切り。最後は1年生左腕・前田悠伍投手が試合を締めた。

 全国屈指の強豪だが、意外にも神宮での優勝はなかった。根尾(中日)、藤原(ロッテ)らを擁して春夏連覇した18年の“最強世代”ですら届かなかったタイトルをつかみ、史上7校目の主要4大会制覇を達成だ。

 それでも「まだまだ力がないことは自分たちが一番分かっている。冬はまた1から競争です」とナインの気を引き締めた西谷監督。早くも、来春のセンバツに目を向けた。

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