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松坂大輔 引退試合は四球 最速118キロも渾身投球 笑顔で23年のプロ生活に終止符

引退登板に登板した松坂(撮影・金田祐二)
降板時、西口コーチのねぎらいに笑顔を見せる松坂(撮影・金田祐二)
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 「西武-日本ハム」(19日、メットライフドーム)

 西武・松坂大輔投手が引退試合として先発。打者ひとり、横浜高校の後輩でもある日本ハム・近藤健介外野手と対戦し、5球を投げて四球を与えた。

 今できる精いっぱいの投球だった。初球は118キロで高めに浮くボール球。2球目は118キロ外角球でストライクを取った。だが、制球が定まらない。3球目は117キロ、4球目は116キロで3-1。大きな拍手が起こったが、最後も116キロで内角に大きく外れ、近藤もスイングできなかった。

 登板を終えると、客席総立ち。松坂は全員総立ちで見守っていた日本ハム側の一塁ベンチ前まで走り、帽子を取って一礼した。そして、三塁前で出迎えた辻監督と握手し、仲間とも笑顔でハイタッチした。

 引退登板を終えた松坂は球団を通じて「最初、グラウンドに出た瞬間のファンの皆さんの拍手に感動しました。正直、プロのマウンドに立っていい状態ではなかったですが、最後の相手になってくれた、北海道日本ハムファイターズの皆さん、打席に立ってくれた近藤選手、そして今日球場までお越し頂いたファンの皆さん、球場には来れなくてもテレビなどで応援してくれたファンの方々に感謝しています」と語った。

 プロ生活23年目、大きな拍手で迎えられた“平成の怪物”は真っさらなマウンドに立った。1試合限定の背番号18をつけて、日米通算377試合目の登板。1軍では中日時代の19年7月27日のDeNA戦以来、815日ぶりとなった。

 かつて150キロを超える剛速球を投げ込んでいた松坂だが、20年7月に右腕のしびれを訴え、脊椎内視鏡頚椎手術を受けた。昨季、今季も右手のしびれの影響から実戦登板のないまま7月7日に現役引退を発表した。

 この日の登板前には引退会見を行い、「本当は投げたくなかったですね。今の体の状態もありましたし、この状態でどこまで投げられるのかというのもありましたし。もうこれ以上、情けない姿を見せたくないと思っていたんですけど、引退をたくさんに報告させてもらいましたけど、やっぱり最後、ユニホーム姿でマウンドに立っている松坂大輔を見たいと言ってくれる方々がいたので…」と語っていた。ファンの前で見せた、最後の渾身投球だった。

 ◆松坂 大輔 1980年9月13日生まれ、41歳。東京都出身。183センチ、93キロ。横浜高時代の98年春夏全国制覇。同年度ドラフト1位で西武入団。99年4月7日・日本ハム戦でプロ初登板初先発初勝利。最優秀防御率2回、最多勝3回、最多奪三振4回、新人王、沢村賞、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞7回。07年にレッドソックス移籍。メッツを経て、15年にソフトバンクで日本球界復帰。06・09年WBC日本代表(いずれもMVP)。日米通算377試合、170勝。

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